第336話 働いて、働いて、働いて、それでも会社は大きくならず



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「はたらけど はたらけど(なお)わが生活(くらし)楽にならざり ぢつと手を見る」

 ご存じ、石川啄木の歌ですね。どこかの国の総理大臣も「働いて、働いて、働いて…」などと言っていましたが、それとは違うわけで。しかし、そう言っているのだから、しっかり働いてもらいたいものです。

 さて、この歌は貧乏な人が一生懸命働いて、働いて、働いて、それでも生活が楽にならないので「どうしたらいいだろう、何とかならないものか?」というような、労働者階級の人の悲哀に満ちた歌だと解釈できます。

 一説によると、啄木という人は放蕩三昧な生活を送っていたようで、そうであれば「そりゃあ生活は苦しいわなぁ~」となります。

 ここでは、啄木がどのような生活を送っていたかということではなく、歌を教訓に「どうすれば生活が楽になるか(会社が成長するか)」を考えてみます。

 皆さんは経営者ですから、会社の大きな責任を負ってビジネスをしています。日々努力を重ね、会社のために汗を流していることでしょう。

 しかし、思うようにうまく事が運ばないことの方が多いはずです。努力はしているが結果が出ない。働いて、働いて、働いて、それでも結果が出なければ悲しくなります。

 中小企業の経営者の方は、人生を会社に捧げています。3年も5年も一生懸命働いて、それでも結果が出ないこともあるでしょう。そのような時にどうするか、です。

 勘違いしてはいけないことがあります。日本人には額に汗して一生懸命働くという美学みたいなものがあり、それが尊いことだと思っていることです。

「額に汗して働いて何が悪い!」と思った方は、お気をつけください。一生懸命の罠にはまっている可能性があります。

 額に汗して一生懸命働くというのは、一般労働者の方たちに当てはまる言葉です。この方たちは自分の労働力が商品であり、それを会社に販売して対価を受け取っています。すなわち作業賃で働いているということです。

 一方、経営者層はビジネスを行って、その成果によって報酬を受けています。したがって、成果が出なければ当然報酬は少なくなるか、悪くすれば「無し」ということもあり得ます。

 ビジネスとは、額に汗して一生懸命働くことではありません。会社が持っている資本、例えばお金や人材を活用し、売上・利益を上げ、それによって資本を大きくする活動を言います。

 とすれば、前段の「会社のために汗を流しているでしょう」という文章は若干おかしい表現と言えます。この文章にうなずかれた経営者の方は、ビジネスの意味を知らないか勘違いしていることになります。ただし、経営者でも冷や汗はかくでしょうが…。

 決して、労働者の方が下で、経営者の方が上だと言っているわけではありません。先ほどもお話ししたように、労働者の方は自分の労働力を商品として持っています。それを提供することで賃金を受け取ります。経営者の方は、提供された労働力を活用して売上・利益を上げます。

 労働者の労働力が小さければ受け取る賃金は少なく、労働力が大きければ賃金は多くなります。一方、経営者の経営能力が低ければ、労働者は経営能力の高い経営者のもとに移動し、経営能力が高ければ、労働者はその経営者の元を離れません。

 若干、回りくどい話をしましたが、要するに、労働者と経営者は対等な立場にあるということです。ただし、果たすべき役割は異なります。

 労働者の方は、自分の作業技術を上げれば賃金も上がります。したがって作業技術を磨くことが重要です。

 一方、経営者の方は、提供された労働力を余すことなく活用することが重要です。そのためには「しくみ」が必要です。ショールーム営業でいえば「見込客開拓から契約までの導線作り」です。

 この導線を作らずして、社員(労働者)にノルマを課したりハッパをかけたり、社員の尻を叩いたりしても意味がありません。社員の能力は、しくみの上でしか発揮できないからです。

 もし、あなたが社員の能力を最大限に引き出して、会社を発展させたいのであれば、しくみを作ってください。

 しくみと一言で言っても、様々なしくみがあります。当社では、ショールームや展示会を活用して売上・利益を急拡大させるしくみ作りをお手伝いしています。

 

 


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