第357話 普通の経営者でも金持ちになる法

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多くの中小企業経営者の方は、経営資源である「人」「モノ」「カネ」「情報」の少なさに苦労しているものと思います。特に人とカネには苦労しているでしょう。
ここ最近では、全国の有効求人倍率は1倍を超えていますし、大手企業でも優秀な人材を確保するのに、あの手この手を使っています。
カネについては、賃上げや原材料高で利益確保に苦労している経営者の方も多いでしょう。値上げできないで苦しんでいる経営者の方もいます。
どうやって儲けるのかについては、このコラムでも幾度となくお話ししていますので、今回はどうやって会社にお金を残すのかについてお話しします。
お金を残す考え方は大きく言えば二つあります。一つは、入ってくるお金を大きくすることです。多少、無駄な使い方だとしても、出ていくお金よりも入ってくるお金が大きければお金は残ります。
もう一つは、徹底的に出るお金を管理(少なく)することです。入ってくるお金が少なければ、出るお金をより少なくすることでお金は残るわけです。
では、どちらが高い確率でお金を残せるのかというと、後者の方です。徹底的にお金の管理を行い、出ていくお金を少なくする、コストカッターの方がお金を残せます。
いわゆる「ケチ」や「倹約家」の方がお金を確実に残しています。これは一般サラリーマンの方や主婦の方だけでなく、企業経営者でもそうです。売り上げの多さより、費用を抑えることの方が大切だということです。
富裕層の定義をご存じですか? 富裕層というのは、金融資産を1億円以上持っている人のことをいい、超富裕層というのは、金融資産を5億円以上持っている人のことをいいます。
彼らはどうやってその金融資産を築いたのかといえば、たくさんお金を稼いだというより、出ていくお金をコントロールして倹約に務めた、といった方がいいでしょう。要するに、ケチに徹したということです。
当たり前のことを言っているようですが、大きな売り上げを上げてもお金を残せない経営者の方もいますし、売上は小さいものの、会社に資金は潤沢にあるという方もいます。
ケチといわれようが、お金を残した人がこの世の中は勝ちです。お金がなければ何もできません。誤解してほしくないですが、生きていく上でお金がすべてだと言っているわけではありません。お金より大切なものは世の中にたくさんあります。
しかし、お金がなければ何もできないのも事実です。したがって、どうやってお金を残して、どうやってそれを増やすのかの知恵とかノウハウが必要になります。
出ていくお金を少なくすればいいと単純に考えれば、一つの方法として、納める税金を抑えればいいと考えがちです。「税金を納めるくらいなら、車を買ってしまおう」とかです。
ここに罠があります。「車を買って費用を大きくすれば、納めるべき税金も抑えられるというように考えがちです。しかし、これは間違っています。
当社は税務の専門家ではありませんので、細かい計算とか理屈は抜きにお話ししますが、要は、無駄遣いしない方がお金は会社に残りますよ、と言いたいのです。そして、そうやってためたお金を使って、本当に必要な投資にお金をつぎ込むのです。
この様な理屈は、税理士や会計士であれば当たり前です。ところが、彼らが中小企業経営者に対し、そのような指導をしているとは聞いたことがありません(口先だけの指導はしますが…)。
もし、あなたが本当にお金を残したいと願うなら、会計や税務の専門家に相談しても無駄です。彼らは数字のプロではありますが、経営戦略のプロではありません。
たとえ節約してお金を貯めたとしても、その使い方までは教えてくれません。お金を使ってもっと儲かる「しくみ」を作るのがコンサルタントです。
ある経営者の方がいました。この方は税金を納めるくらいなら車を買うと言って、日本に数台しか輸入されていない外車を買いました。価格は数千万円です。また、この方は営業方法のマニュアル資料を買いました。価格は数百万円です。
この方、何かおかしくありませんか?「高級外車を買って何が悪い」と言われそうですが、会社にお金を残すという意味では、まったく頓珍漢なことをやっています。
車が直接利益を生むわけではありませんし、営業マニュアルも利益に貢献することはありません。車やマニュアルを買うのではなく「しくみ」を買うべきです。
会社にお金を残す経営者は、無駄遣いしない、税金対策の間違いをしない、ケチである、しくみに投資ができる、こんな人です。



