第191話 クライアントにとって真のコンサルタントとは?
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コンサルタントと名乗る人は星の数ほどいますが、その中に「真のコンサルタント」はどれほどいるでしょう。多分、それほど多くはないと思います。
ところでコンサルタントとはどういう仕事をする人か、また真のコンサルタントとは何か、その定義について考えてみたいと思います。
まずコンサルタントとは「クライアントにノウハウを伝えて、それを実践できるように指導する人」です。どんなノウハウを伝えるのか。それはクライアントが欲しがるノウハウ、売上・利益につながるノウハウです。
したがって、そのようなノウハウを持っていればコンサルタントになれるわけで、国家資格とか特別な認定とかは必要ありません。ただし、ノウハウは持っているだけではダメです。それをクライアントに理解できるように、そして実行できるように体系化されている必要があります。
ノウハウを体系化することでクライアントは理解しやすくなりますし、実践しやすくなります。もし体系化されていなければ、それはコンテンツとは言えません。コンテンツを持たないコンサルタントはあり得ないですよね。
ここで、間違えてほしくないことは、コンサルタントは作業をする人ではないということです。具体的に言えば、書類の作成を請負ったり、呼ばれて講演をする人をコンサルタントと言わないということです。
次に、真のコンサルタントについてです。真のコンサルタントとは、次の3つの条件をすべて満たすコンサルタントを言います。
1、体系化されたノウハウを持ち、コンサルティングの期間と料金が明確になっている
2、現場主義に徹している
3、ノウハウの提供に徹している
1は、ビジネスにおいては当然の条件です。どんなコンサルティングなのか、料金はいくらで、いつまで続くのかが明確になっていないビジネスはあり得ません。
2は、実務に徹していると言い替えてもいいでしょう。ビジネススクールで習うような理論とか、机上の空論ではないということです。コンサルタント自身の経験を、独自の理論で裏付けたノウハウを提供するということです。
3は、純粋にノウハウの提供のみでビジネスを行い、抱き合わせ販売や手数料ビジネスは一切しないということです。コンサルティングの途中で教材を販売したり、別の業者を紹介して、そこから手数料を抜くといったブローカー的なビジネスは行いません。
そして最後に、非常に重要な点を申し上げると「魚の釣り方は伝えるが、コンサルタント自身が釣ることはない」ということです。
少し詳しく説明すると、先ほども申し上げましたが、コンサルタントがクライアントの指示に従って下請け的な作業をすることはなく、クライアント自身が実践し、成功への道を歩んでいただくことを示唆しています。これはクライアントの自立と成長を願っているからです。
もう一つ、真のコンサルタントは自身が経営者でなければなりません。サラリーマンではないということです。
中小企業の社長の多くはオーナー経営者です。経営権と資本を持っていることになります。その経営者に、どうしてサラリーマンが指導できるでしょうか。実際に経営をしたことのないサラリーマンが経営者を指導するなんて、考えただけでもゾッとするというか、おかしいと思いませんか?
経営者を指導できるのは経営者しかいません。サラリーマンやビジネススクールの講師や大学の先生では指導できません。理論でビジネスはできないからです。経営者の気持ちが分かるのは経営者しかいないからです。
いかがでしたでしょうか。コンサルタントの定義、また真のコンサルタントの定義がお分かりになったことと思います。
大切なことは、真のコンサルタントを見つけることです。そして、そのコンサルタントが持つノウハウが、自社にあっているかをじっくりと見極めることです。
それができれば、あなたの会社は成功への道を歩み続けるでしょう。