第124話 無人ショールームを作るときに絶対必要な要素

 コロナに振り回されてはや2年以上、「いい加減にしろ!」と叫びたくなるような状況です。しかし、いつ収まるのか、第7波は来るのか来ないのか、混とんとしています。

 欧米ではワクチン接種の義務化に反対する人たちが暴動を起こしていますが、その点日本では平和的に接種が進みつつあります。社会不安にならないだけマシとも言えますが、もう疲れましたね。報道の仕方にも問題があるのではないでしょうか?

 ところで、コロナの影響か「無人のショールームを作りたいけど、どうすれば良いですか?」というご相談が当社に寄せられるようになりました。

「コロナ対策でショールームを無人化すれば、感染リスクはなくなるし、人件費の節約になるし、一石二鳥だ」などと考えている経営者の方もいらっしゃいます。そのようなお話を伺うと「とんでもない間違いです!」と、声を大きくして否定します。

 確かに、無人であれば感染リスクはなくなるでしょう。しかし、完全に無人にしてお客様は満足するでしょうか?ただモノを見たいという「来館者」ならそれでいいでしょう。しかし、そこでモノを購入する動機になるかということです。

 ショールームは商談の場所です。商談ができなければ、売れるものも売れません。それに、ショールームにお客様を誘引する導線はどのように作るのでしょう?「無人で感染リスクはないし、気楽にみられるので来てください」などとチラシを打つのでしょうか?

 仮に無人にしたとしても、来館するお客様の「おもてなし」はどうするのでしょう。まさか「勝手に見てください」では、あまりにも失礼です。

「おもてなし」というと、何か景品を差し上げるとか、フリードリンクが用意されているとか、そんなことを考える方がいらっしゃいますが、全く間違っています。そのようなことは「おもてなし」ではありません。それでお客様が満足すると思っているようなら経営者失格です。

 ショールームへアプローチする方法は変化しました。迎える側の対応も変化しています。「無人」という方法自体は否定しません。しかし、そこには「おもてなし」が必要です。また、バーチャルとリアルの融合も必要です。

 この課題に取り組み、問題を解決しなければ、新しいショールームの形はできません。当社は、旧態依然としたショールームや展示会をぶち壊し、ひっくり返す活動をしています。

 

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