第17話 人間味あるコンサルティング 2020/1/21

先日、ある美術館に行った時のことです。館内放送が入りました。「細井様、細井様、館内にいらっしゃいましたらお伝えしたいことがありますので受付カウンターまでお越しください。繰り返します、・・・」はぁ?俺?なんだ?コンサルティングとは関係ないだろうし、なんだろうと首をかしげながら私は、放送で呼ばれた通り受付カウンターまで行ったのです。カウンターに着いて放送で呼ばれた者だと告げると本人確認をされ、「細井様の財布が届いております。ご本人であることが確認できましたのでお渡しします」と財布を差し出されました。その瞬間真っ青になり服やカバンの中を探しまくったのですが、ありません!当たり前です。今、受付の方から渡されようとしているのですから。続いて安ど感と感謝の気持ちが同時に湧いて力が抜けていくのが分かりました。

受付の女性の方によると、トイレに忘れ物があったと誰かが私の財布を届けてくれたとのことです。そういえば1時間くらい前、財布だけ手にもってトイレに入ったことを思い出しました。財布を服のポケットに入れるなりして用を足せばよかったのですが、無意識のうちにトイレの物置の上に置いて用を足したため、それを忘れてトイレから出てしまったのです。

私は財布の中に大切なものをたくさん入れて持ち歩いています。現金はもちろんキャッシュカード、クレジットカード、ポイントカード、プリペイドカード、運転免許証、健康保険証・・・。現金はあきらめがついても他のカード類は無くすと手続きが大変です。多くの時間をかけて再発行してもらわなければなりません。以前から友人に、大切なものは分散しておいたほうがいいぞと忠告されていたのですが、ついついそのままにしていました。

受付の女性の方から手渡された財布の中身を確認すると、現金もカード類も身分証明もすべてありました。無くなっていたものはなかったのです。届けてくれた人は特に名乗らずに立ち去ったためお礼をすることもできませんでしたが、心の中で手を合わせて頭を下げて感謝しました。もちろん受付カウンターの女性の方にもお礼を言って受け取ったことあ言うまでもありません。

ことわざに、「情けは人の為ならず」というものがあります。意味はご存じのとおり、「人に情けをかけるとそれが巡り巡って自分のためにもなる」ということです。拾った財布を正直に届ける事は正に「情け」であり、「人間味ある心」を持った人と言えるでしょう。私はその人に幸運が訪れてほしいと願わずにはいられません。

コンサルティングの仕事はビジネスとして行っていますので「情け」とは無関係と思われる方もいるでしょうが、当社は「人間味ある心」を持ってクライアントと接しています。例えば、1回あたりの時間は約2時間としていますが、2時間たったからハイ終わりということにはなりません。もちろん時間無制限というわけにはいきませんが、クライアントがコンテンツを理解できていないままその回を終了することはありません。あくまでもクライアントのペースに合わせてコンサルティングしていきますので、30分や1時間超過することもたまにはあります。そうかといって超過料金を請求するわけでもありません。パッケージでのコンテンツ販売だからです。加えてクライアントの成功が当社の成功につながると信じているからです。

当社は「情け」を売り物にしているわけではありませんが、クライアントの実情に合わせ寄り添いながらコンサルティングを行います。「人間味のある心」を持ったバファローコンサルティングなら貴社に幸運をお届けできると確信しています。

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