第360話 成功したければコンサルタントを見る目を養え

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「先生、人を見る目を養わなきゃいけないですね」
当社のクライアントの社長が漏らした言葉です。この社長、人を信用するのはいいのですが、だまされたり裏切られたりすることがしばしば。これまでに大きなお金を失うこともありました。
例えば、友人から借金を申し込まれて、お金を貸したり保証人になったりしました。貸したお金は帰ってきませんでしたが、幸いにも保証人の義務は免れることができました。
他には、埋蔵文化財が眠る土地があって、それが公園として開発されると聞いて安易に購入してしまったとか。その後開発はされましたが、管理が行き届かず、荒れに荒れて何の価値もない土地になってしまったようです。
人がいいと言ってしまえばそれまでですが、なぜそうしたのかを考えてみると、また違った面が見えてきます。
まず、友人にお金を貸した話ですが、ただ貸しただけではなく、事業の応援をしたかったという背景があります。その友人は旅行会社を経営しており、出資の意味でお金を貸しています。
いずれ会社が大きくなれば、何倍にもなって返ってくるという皮算用がありました。それがうまくいかずに、結果的に、貸したお金は返ってこなかっただけのことです。
次に、安易に土地を購入した話です。これも土地の管理をうまく行えば、将来は価値のある土地になっていたでしょうし、その土地のオーナーになったことで満足感も大いにあったことでしょう。
では、なぜうまくいかなかったのか、と言うことです。人を信用しすぎたのでしょうか? 当社の考えは、こうです。
人を信用することは大切なことだと思います。人を信用しなければ事業は大きくなりませんし、いい出会いもありません。とすれば、この社長は間違っていませんでした。
そうではなく、人を見る目を養うことが大切だと考えています。信用できる人間であっても、企業家としてうまく経営できるかと言えば、そういうわけでもありません。そこには才能とか努力が必要です。
才能とか努力があれば経営できるかと言うと、そうでもありません。そこには決定的な「運」が必要です。そういったものを見抜く「目」が必要だと言っているのです。
ただ、こういった目は一朝一夕に養われるものではありません。やはり失敗をして、その中で身に着けていくものだと思います。知識や理論や技術ではなく、勘とか雰囲気とか経験とかで判断すべきものだからです。
翻って、コンサルタントです。当社のコンサルタント仲間で、信用できない人は一人もいないと言っていいです。しかし、その中でもコンサルビジネスをうまく回している人もいれば、なかなか苦労している人もいます。
もし、皆さんがコンサルティングを依頼しようとしたら、うまく回しているコンサルタント、苦労しているコンサルタント、どちらを選びますか? 当然、ビジネスを回して売れているコンサルタントを選びますね。決して、人がいいからと言って、うまく回せていないコンサルタントを選ばないはずです。
皆さんは、コンサルタントに依頼する場合、なぜそうしようと考えましたか? 何かの課題にチャレンジしようとしていたり、何か問題を抱えていたりするからコンサルティングを受けようとしているはずです。
ということは、そのコンサルタントが持っているノウハウや経験、キラーコンテンツを買おうとしているのです。それらを使って課題に取り組み、問題を解決しようとしています。
極端に言えば、そこには人の好さは必要ありません。コンテンツの良さであり、自社とのマッチングです。その選択に目を養う必要があります。
確かに「頑張ります」とか「一生懸命やります」などと話すコンサルタントはいます。それはコンテンツを売っているのではなく、人間性とか信頼感みたいなものを売っているのです。
確かにそのようなものは必要ですが、コンサルタントの場合、それよりもコンテンツの良さ、自社とのマッチングです。ここを間違えると、ただ単にお金を失っただけになってしまいます。
事業の成功を願うなら、コンサルタントを見る目を養ってください。一長一短にはできないかもしれませんが、そのためにはセミナーに参加する、個別相談で確認することをお勧めします。
そこでコンサルタントの人物やコンテンツ、自社とのマッチングを検証してください。間違えていけないのは、コンサルタントを人柄で選ぶことです。ご注意ください。



