第212話 種を撒くより接ぎ木せよ
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「先生に頼んでホント良かったですよ。それじゃなきゃ、こんなに早く復活できませんでしたもんね」
「種を撒いてちゃ遅いですね。接ぎ木しなけりゃ」
何の話かというと、使われずに遊んでいた、どうしようもないショールームを復活させたことによる、ある社長の喜びの声です。
当社では「ハコモノのショールームを作るときには、よく考えて作ってください」「本当にそのショールームは必要なのか、必要であればどんな形態がいいのかを考えて作らないと失敗しますよ」と申し上げています。
しかし、当社の声が届いていない方は、多くがよく考えずにショールームを作ってしまいます。いわゆる、あこがれとか妄想で作るのです。「自分もショールームを持ちたい、ショールームを作ったらお客様は来てくれるはずだ」という憧れと妄想です。
ところが現実は厳しいもので、作った後で誰も来てくれないことがようやく分かって、それで「どうしよう(汗)」となるのが多くのパターンです。
「自分は大丈夫。そんなこと絶対しない」と思っている方もいるでしょう。ところが、そうやって作って、うまく使えていない方が世の中に多いわけです。そのような方に「どうしてショールームなんか作ったんですか?」とお聞きすると「ん~、なんでかなあ?」などと、誤魔化すような反応をします。
正直に「何も考えていませんでした」と白状すればこちらもやりやすいのですが、おかしな屁理屈をこねる方もいて、コンサルティングが思うように進まないこともあります。
冒頭の社長は、案外すんなりとご自分の失敗を認めたため、コンサルティングが順調に進みました。そうは言っても、約1年はかかりますが。
ところで、よく分からないのが冒頭の「種を撒いてちゃ…」です。「何のことですか? 社長」とお聞きすると、こんな話をしてくれました。
果樹で言えば普通は、種を撒いて水をやって、芽を出して木を大きくする。そして花を咲かせ果実を収穫する。そう思うでしょ。でもそうすると、種を撒いてから収穫できるまでに何年かかるか?「桃栗三年柿八年」というけど、そんなには待っていられない。じゃあどうするか。接ぎ木するんですよ。接ぎ木なら、種を撒いて芽が出て、少し大きくなるまでの時間が短縮できるじゃないですか。
それに種から育てると、親と同じものができるとは限らない。同じ品質にはならないんです。大抵はおかしなものができたり、品質の悪いものができたりします。ところが接ぎ木だと、いい枝を選んで接げばより良い品質のものができるんです。要するに、時間もお金も大幅に節約できて、しかも儲かるんですよ。それを先生のコンサルティングになぞらえたんです。
「なるほど!そういうことですか。知らなかった」ということで、感心することしきり。いい事を教えてもらいました。
そう言われると確かに、コンサルティングは接ぎ木に似ています。自社だけでショールームを復活させようとすれば、膨大な時間とお金がかかっていたはずです。ノウハウがないからです。しかも、確実に復活させられたか分からないのです。
ところが当社にコンサルティングを依頼すれば、ショールームを確実に復活させ、尚且つ時間とお金を節約することになります。種が芽を出して、幼木から成木になるまでの時間と手間(お金)を節約すると言えます。また、品質の良い果実(売上・利益)を手に入れることも可能になります。
そのように評価していただけるなら、当社としてもコンサルティングを行った意義は大いにあると言えます。ただし、注意点があります。心に刻んでいただきたい点です。
それは、花を咲かせ良い果実を収穫するのは、お客様自身だということです。
当社は、接ぎ木された幼木を、花が咲くまでの成木に育て上げるお手伝いはしますが、実際に大きな花を咲かせ、おいしい果実を収穫するのはお客様自身の手によるものです。もちろん花から果実収穫までお手伝いすることはありますが、当社がそれをするわけではないということです。それでなければ、皆さんが果樹を育てたことにならないからです。
当社は、接ぎ木して、大きな花を咲かせて、おいしい果実を収穫するまでのお手伝いをします。皆さんの貴重な時間とお金を節約するお手伝いです。