第211話 新しい価値基準を作り出して大儲けする方法



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 企業経営者ならだれでも、大儲けして会社を大きくしたいと思っているでしょう。特に創業者ならまず間違いなくこのように思っています。それでなければ、わざわざ起業なんてしませんね。お金持ちになりたい、ビッグになりたい、有名企業家になりたい。こんな思いで起業しているに違いありません。

 これが二代目、三代目になると、しょうがなく跡を継いだという方もいますので「そんなことは考えていないよ」なんてうそぶく人もいます。まあ、それはそれでいいですが、経営者なら何か大きいことをして足跡を残したいと思うのは自然でしょう。

 しかし、今のビジネスの延長では堂々巡りのようになってしまい、大儲けすることはかなり難しいです。人の後追いをしても、それはしょせん人まねです。先行者がいる限り、先行者利益はその人に支払われています。

 それではどうするか、ということです。新しい価値基準を自分で作り出す以外ないでしょう。そう、自分で新しい市場を作るのです。

 一つの例をお話しします。

 それは大正から昭和時代にかけて活躍した、思想家であり美術評論家でもある柳宗悦です(敬称略)。柳は民芸運動を主唱した人物ですので、ご存じの方もいるでしょう。仲間と日本全国を巡り、名もない職人が作った手仕事を掘り起こし、世間に紹介することで新しい美術のジャンルを作った人です。

 大衆が普段使いする、いわゆる「下手物」に価値を付けて、美術品にまで押し上げました。新しい価値基準を作ったのですね。

 どのように下手物を美術品に仕立て上げたか? 東京駒場にある「日本民芸館」をご存じでしょうか。ここは、柳がコレクションした民芸品を展示する施設です。言うなれば「ショールーム」です。このショールームを起点に民芸運動を展開したのです。

 当時は、そのような普段使いの道具が、道具としての価値以外に価値を持っているとは誰も思っていませんでした。使い手も、もちろん作り手も思っていなかったのです。

 ところが柳に見いだされたその下手物は、立派に美術品として昇華していきます。これが「民衆的工芸品」、いわゆる民芸です。

 民芸運動はこれだけにとどまりませんでした。価値があるものなら、それを利用する人が現れたのです。ここでは具体的な名前はあげませんが、自身は人間国宝となり、その作品は目が飛び出るほどの高値で取引されるようになりました。価値がお金に変わったのです。

 民衆的工芸品がそんなに高値で取引されていいものなのか? それがいいかどうかは、その方の判断に任せますが、いずれにしても、新しい市場を作って大もうけした人が実際にいるということを忘れてはいけません。

 時代の変遷とともにビジネスは変化していくべきです。もちろん、かたくなに昔のビジネスを大切にしている方もいます。その経営者の方は事業を大きくするのではなく、家業を守り続けるといった意識なのでしょう。それはそれで否定しません。しかし、もしあなたが拡大志向の経営者なら、今のビジネスの延長では大きく売り上げを伸ばすことはできないことを知るべきです。

 大きく売り上げを伸ばそうとするときに、柳宗悦らが新しい価値観を創り、新しい市場を創ったことを思い出してほしいのです。拡大志向のある社長は、ぜひ参考にしてください。


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