第230話 無料でビジネス相談って、本当に役に立っていますか?



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 自治体の中には、無料でビジネス相談を行っているところがあります。創業支援とか、補助金の申請のしかたとか、各種制度の案内とかです。大勢を集めてセミナー形式で行うこともありますが、個別で行うことの方が多いようです。

 ある地方自治体の公共施設にはビジネス相談室があります。その相談室には、ひっきりなしに相談者が訪れます。相談者は、何かのお店を経営している夫婦連れ、もしくは女性単独の方が多いように思われます。工場経営者とか男性単独とかいうような方は少ないようです。

 相談室は個室になっていますが、完全な防音にはなっていませんので、少し大きな声で話すと外に漏れ聞こえます。とは言っても、聞き耳を立てているわけではありませんので、話の内容は分かりません。

 この相談室では、自治体から委託された士業の方が相談に乗っているのですが、どうもあまり役に立っていないようです。知り合いの方が相談室を利用したことがあり、その方の話を聞くと、こうです。

1、相談を無料で何回でもできるので、かなりリピーターが多い
2、相談の話の内容は、どんな支援制度があるか、それをどのように活用すればいいのか
3、和気あいあいとしていて、楽しい雰囲気。笑い声が絶えないこともある

 無料なうえ、ビジネスの相談を楽しくできるとあれば、リピーターが多くいるというのはうなづけます。しかも補助金とか助成金の申請の仕方を教えてくれるのですから、一石二鳥です。

 しかし、よ~く考えてみると、補助金とか助成金をもらうのが目的になっているようでは、ビジネスをより大きくしたり、より強固な基盤にしたりしていくことは無理でしょう。本来なら、どうやって売上・利益を上げていくかの戦略をアドバイスするのが相談室の役割だからです。

 しかも相談員の方と小一時間おしゃべりして楽しんでいるのですから、相談にはなっていません。大体、無料というのがおかしなところです。

 一口でも口を開けば支払いが発生するというような、シビアな商売をしている我々コンサルタントから見れば、無料で相談できるなんてナンセンスです。たとえ自治体が運営しているにしても、です。

 この無料というのは、我々コンサルタントの間では「絶対に避けるべき方法」という認識です。理由は、無料で募集すれば、無料を目当てに人が集まるからです。要するに、本当の意味でビジネスを伸ばしていこうと真剣になっている人ではなく、遊び半分で「補助金でも貰えたらいいな」程度の人しか集まらないからです。

 翻って、ショールームイベントや展示会の集客にも同じことが言えます。無料相談は「飲み・食い」「景品」で集客するのと同じことです。「飲み・食い」「景品」で集客すると、それが目的の人が集まってしまって、商談にはなりません。商談にならなければ売上・利益にもなりません。

 こんなことをお話しすると「セミナー後の30分無料相談って、あれはなに?」とムキになる方がいます。実は、あれは無料ではなく、セミナー代金に入っているのです。「セミナーの時間内に質疑応答が収まらないから、時間外でお答えしますよ」という意味なのです。

 当社においては「無料」はありません。全て「有料」です。しかし、それ以上に価値があると自負しています。

 


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