第22話 リスクテイクしてチャレンジする勇気と覚悟 2020/2/25
冒頭のタイトルは最近私が最も心に染みた言葉です。これはある大手外食チェーンの元社長が世代交代するときに、後継者を決める判断基準にした、いわば条件です。リスクがあっても新しい発想を持ってチャレンジする勇気と、その覚悟があるかどうかを見ていたそうです。ですからその勇気と覚悟がある人が新しい社長になったということでしょう。この元社長の講演があると聞き、ある商工会議所のセミナーに参加し、心に残ったためここで紹介しています。
この外食チェーンは創業100年を超える老舗ですが、その歴史の中で苦しい時期が何度かありました。最大の危機は急速な店舗展開の影響で赤字に陥り、会社更生法の適用を受けたことです。しかしビジネスモデルは健全であったため、会社は見事V字回復。その後この元社長は社長に就任し、業績を伸ばしていきました。ところがその後、輸入食材に問題が発生。メニューの総入れ替えを陣頭指揮し、再び軌道に乗せました。この元社長、危機が起きるたびにリスクテイクして新しいチャレンジをしてきました。失敗も数多く経験してきたのですが、決してあきらめなかったことが今の成功につながっていると思います。
一口にチャレンジと言っても、会社員のそれと経営者のそれとでは大きな違いがあります。会社員はその人の権限に応じた、限定され守られた枠の中でのものですが、経営者のそれはすべてが自己責任です。自分で決められる自由度は高いですがその分リスクも高く、それはすべて自分で受け入れなければなりません。同じチャレンジでも天と地ほどの差があります。しかし会社員の場合は、若い時から小さなチャレンジを繰り返し、成長するに従い大きなチャレンジをしていき、最終的には会社で最も大きなチャレンジができる立場になればいいのです。
成功している企業の経営者はきっと、チャレンジする勇気と覚悟を人より何倍も持っていたのでしょう。失敗を重ね、しかしあきらめず苦しい思いをしながらも事業を大きくし、今があるのだと思います。したがって一言一言の言葉に重みがあるのです。理論や理屈やでは言い表せない何かがあるのです。
我々ダイナミックコンサルタントもいろいろな経験の積んで、それを基に事業を立ち上げ、小さいながらもクライアント企業と対等に渡り合えるだけのチャレンジをしてきました。だからこそクライアントに寄り添うことができ、頼りにされるのだと思います。リスクテイクせずチャレンジせず、失敗から得るものがなにもないコンサルタントは一発で分かります。苦労している中小企業の経営者ならすぐ見抜くでしょう。
誰でも恐怖心はあります。しかしこれまでこうしてやってきたのだから後戻りはできません。頑張るしかないのです。当社は頑張る中小企業の経営者を応援します。クライアント企業の成功が当社の成功なのです。頑張れ中小企業!頑張れコンサルタント!