第338話 家づくり考 (その1) なぜ家を建てるのか?

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私事で恐縮ですが、この度、家を建て替えることになりました。築50数年で、リフォームをしていませんので、あちらこちらにガタが来ています。特に水回りがひどく、もう持たないのではないかと思うほどです。
今の家は父親が建てたものです。その頃の建築基準法は今よりかなり緩いため、耐震強度は低く、大きな地震が来たら一発でアウトです。
純日本建築ですので一般的な見栄えは悪くありませんが、その分機能性と居住性は犠牲になっています。段差が多くバリアフリーには程遠い構造です。バリアだらけです。
耐震性、遮音性、断熱性…そういったものは、ないに等しいです。そうはいっても、その頃の標準的な建築物ですので、それでよかったのかもしれません。
ところが最近では、上記のような機能性が充実した住宅が増えています。というか、そうでなければ売れない時代になっています。政府の後押しもありますので、そういった高機能住宅が売れるわけです。
さて、皆さんも家はあると思います。持ち家、借家、マンション・アパート、一戸建て。またはホテル住まいという方もいるかもしれません。まさか橋の下とか公園の片隅とかではないでしょう。
それぞれいい家に住んでいると思いますが、あなたは本当にその家に満足しているでしょうか。満足していないのであれば、どこをどう改善すればいいのでしょう?
耐震性ですか、遮音性ですか、断熱性ですか? 実は、こういった機能性を追求すればするほど、家は「シェルター」のようになっていきます。
耐震性を高めるためには、窓を小さくするべきです。遮音性や断熱性を高めるためにも窓を小さくするべきです。夏はエアコンで冷房します。冬は電気やガスで床暖房を効かせます。気密性や断熱性が高いので、夏涼しく冬は暖かいでしょう。
あなたに満足感をもたらす要素は、豪華さとか広さでしょうか。それとも建築資材の高級感でしょうか。邸宅と呼ばれるような広い家に、豪華な調度品や内装設備。木造建築であれば、高価な天然木無垢材を使った太い柱や厚い床材。
確かに、それはそれで快適で豪華かもしれませんが、何か物足らない気がします。そうです、住み心地です。
家を建て替えると決めてから、周りの家を観察するようになりました。すると、あることに気が付いたのです。それは「窓が小さく、その窓はカーテンが引かれている」ということです。窓が小さいのは耐震性や断熱性を高めるためです。カーテンは外から室内が見えないようにするためです。当然そうなりますよね。
しかし、そうすると本当にその家はシェルターのようになってしまいます。家の中だけがその住人のための空間で、広がりがありません。なにか閉ざされた空間で生活しているように思えてなりません。
「ただいま!」と仕事から家に帰ってきても、その家がシェルターでは味気ないです。たまの休みにゆっくりしようと思っても、家が社長室のように閉ざされた空間になっていては、心身ともに休まりません。会社にいるのと変わりがありません。どうしたらいいでしょう?
ここで、皆さんにお尋ねします。もしあなたが家を建てるとしたら、なぜ建てるのですか? 住むため、生活するため、仕事をするため、家族とのだんらんのため。
いろいろな理由があると思いますが、家に何を求めるかで、どのような家にするかが変わってきます。機能性を求めるのであれば、どの工務店も、どのハウスメーカーもさほど変わりがありません。なぜなら、それを「売り」にしているからです。
今、多くの工務店・ハウスメーカーが「ZEH」住宅を売りにしています(ZEHとはエネルギー収支を0以下にすることです)。ということは「姿かたちは違えども中身は同じ」です。
「いい住まいとは、機能性ではなく、ましてや豪華さでも広さでもない」
これは、ある建築家・コンサルタントの住まいを体験した際に実感したことです。 この建築家は鹿児島在住です。この建築家の家は敷地が50坪で、建坪は15坪弱、ロフト付きの2階建て木造建築。資材も特段良いものを使っているわけではありません。十分に広くはない敷地と、大きくはない家です。
しかし一歩家の中に入れば、そこには別世界が広がっています。どんな世界なのか、建築のプロではありませんが、体験談として次回のコラムでお話しします。



