第315話 コンサルタントが本を書く本当の理由

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「先生の白い本を読ませていただきました」
「もう一冊の青い本も今、赤線を引きながら、一生懸命読んでいるところです」
こう話すのは、ショールーム研究会に入会していただいた経営者の方です。この方は長年、建設会社を経営しています。経営をしているのですから、大なり小なり問題を抱えていますが、おおむね順調に成長してきました。
ところが最近、今までにない問題が起きてしまい、いろいろ悩んでいたところ当社の本と出合いました。きっかけは日経新聞の広告です。
当社の本はエベレスト出版社から出版しています。そして時折、日経新聞に公告を出してもらっています。日経新聞の2面か3面に、いわゆる半五段という、写真入りの大きな広告です。
この広告の効果は絶大で、出版社によると、広告が掲載された直後は一気に本が売れるそうです(何冊売れたかは、教えてもらえません。というより、出版社でも分からないとのことです)。今回の入会者は、広告を見て本を購入され、本の内容に「感動した」ため入会に至ったというわけです。
さて、本を書くという行為は、書いたことのある方ならわかると思いますが、ものすごく大変です。ただ単に知っていることをつらつらと書き並べるだけなら、そんなに難しくはないでしょう。しかし、それは自己満足でしかありません。世の中の役に立っていないということです。
我々のようなコンサルタントは、小説やエッセイのように、大量に売れる本は書きません。サラリーマンや主婦や学生の方たちに読まれるような本ではありません。自身が持っている、尖ったノウハウやコンテンツを世の中に問うているのです。
当社の本を購入していただけるのは、ほとんどが経営者の方です。しかも、ショールームとか展示会とかモデルハウスを所有している方、これから作ろうとしている方です。要するに、読者の幅が狭いということです。
そのような方々ですので、基本的に本はたくさん売れません。逆に、たくさん売れるということであれば、当社のビジネスには関係のない方々が買っているということになります。したがって「本は売れない方がいい」ということになります。(売れない本の広告を出していただけるエベレスト出版社には頭が下がりますが…)。
当社はショールーム営業コンサルタントであって、文章のプロではありません。したがって、本を書くといってもプロのライターのようにはいきません。最大限読みやすいように、また、誤字脱字がないように、差別的な表現がないように書きます。書きあがっても、そのようなチェックを何度も行います。
中には、ゴーストライターを使って本を出版する方もいます。コンサルタントはもちろん、芸能人、スポーツ選手、医師、弁護士などなど。文章のプロではない方たちですから、ゴーストライターを使って本を出版します。
ゴーストライターがいけないと言っているわけではありませんが、本の内容が本当に著者の主張を表しているかどうかは疑問です。わずか数時間~数十時間のインタビューを受けて、それでプロのライターが著者の意をくみ取って書くのですから、一歩間違えれば「本当は違うのに…」ということになりかねません。
なぜそう言えるかというと、実は、当社も経験があるからです。当社の場合は、ある新聞社からインタビューを受けて、それが新聞の記事になったことがあります。その記事を読んでみると「ん~、ちょっと違うなあ」。これが偽らざる感想です。
自分の気持ちや考えていること、哲学、戦略・戦術、ノウハウ、コンテンツなどを文章にして、読者に正確に届けるということは至難の業です。強い主張をすれば、読む人によってはそれが非難、中傷、誹謗につながる可能性があります。かといって、当たり障りのない文章では読者に刺さりません。
そこで、誤解を恐れず勇気を出して書くのですが、いくらプロのライターとはいえ、それを他人に任せることはできないのです。その時点の、自身が持つ最大のノウハウやコンテンツを、文章として読者に届けるのです。
ですから、たとえ批判があったとしても受け止めることができるのです。事実、Amazonレビューに批判めいたコメントがあります。しかし、それは当社にとってかけがえのないレビューです。なぜなら、それを書いた方は、当社の本を一生懸命読んでいただいたからです。そうでなければ書けません。加えて、当社にも気づきのあるコメントだったからです。
当社の本は、文章としては、まだまだ粗削りですし伝わらない部分があると思いますが、文章の奥にある意味を考えながら読んでいただければ参考になると自負しています。
文章は粗くても、当社のように尖ったコンテンツを持つコンサルタントはたくさんいます。そういったコンサルタントの本を読んでみてください。必ずあなたの経営の参考になるでしょう。
ここで、著者本人が書いた文章なのか、それともゴーストライターが書いた本なのか、見分ける方法を一つご教示します。
例えば、当社のようなコンサルタントはコラムを書いています。そのコラムの文章と、本の文章を読み比べてみてください。明らかに文章の感じが異なる場合は、その本はゴーストライターによる本だということです。ご参考までに…。



