第314話 プライドを気にしているようでは本物ではない

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「あ~っと、それ、できてます!」
このように、その場を取り繕う経営者の方がいます。これは当社が定期的に開催しているセミナーでの、当社の質問に対する答えです。
どんな質問かというと、例えば「あなたは、お客様に対して笑顔で挨拶できていますか?」「お客様だけでなく部下の社員に対してもできていますか?」というもの。どうでしょう。このコラムをお読みになっている読者の方は、できていますか?
当社のセミナーは、易しく分かりやすくお話しするのが一つの特徴です。難しい理論をより難しく話す講師の方がいますが、当社は難しい理論を簡単に分かりやすくお話しします。いわゆる「タコ社長」でも分かるくらいに易しく話すことが重要だと考えています。
難しい理論を話しても分かりにくいですし、そもそもセミナーは勉強会ではありませんので、講義を聴いたら実行しなければ意味がありません。そうです、理論を頭で分かっているのと、実際に実行できるのとでは次元が違います。
仮に、どんな簡単な理論でも実行できなければ、それは「絵に描いた餅」「机上の空論」です。そんなわけで冒頭の質問です。
「あなたは笑顔で挨拶できていますか?」
これは、お客様に対してはもちろん、社内の部下に対してもできなければいけません。ビジネスは基本的に、お客様がいて成立します。したがって、お客様に気持ちよく購買・購入してもらうのは当たり前です。
そして社内に対しても同様です。社内がギスギスしていたり、いがみ合っていたりしては、組織としてうまく行かないのは当たり前です。そこで「笑顔で挨拶」ができれば、そういったこともなくなるでしょう。笑顔であいさつされて気分が悪くなる人はいないでしょうし、怒る人もいないからです。
よくコミュニケーションだとか飲みニュケーションだとか言いますが、お互いが笑顔で挨拶できれば社内はいつでも円満です。しかし、それができないから難しい理屈をこねて幹部研修だの社員研修だのやっているのです。
さて、冒頭の「できてます」という答えですが、このように答える方は二代目後継者の方に多いです。創業経営者の方は、ほぼいません。なぜか?
このような研究結果があるかどうか知りませんが、当社の見立てでは「後継経営者は、まだ本物の経営者になり切っていないから」というのがその理由です。
創業経営者は自分の小さな種銭を基に起業し、苦労して売上を上げ、社員を増やし、会社を大きくしてきました。悔しい思いも、やるせない思いも、たくさんしてきたはずです。それを我慢して、人生を賭けて会社発展のために頑張ってきたのです。
その思いがあれば、できていないことを「できてます」などと答えません。その場を取り繕って答える意味のないことを知っているからです。できていなければ「どうやったらできるだろう?」と考えるのが本当の経営者です。分からなければ「教えてください!」と答えます。
コンサルティングで最も重要なことは、ノウハウを教えてもらったら、それを実行することです。当然です。実行しなければ何も変わりません。コンサルティングを受けている意味もありません。
コンサルタントというと、さっそうと現れ、難しい理論で難題をあっという間に解決してしまうようなイメージがあるかもしれません。しかし、それは間違いです。少なくとも、そのようなコンサルタントを見たことも会ったこともありません。
本物のコンサルタントは、地べたを這うような地道な活動を行い、クライアントとともに泣き、悲しみ、笑い、喜ぶものです。夢の実現に向かって、クライアントに寄り添い伴走します。
それなのに、その場を取り繕って、できていないものを「できてます」では、コンサルティングになりません。
会社を本当に良くしたい、売上を上げたい、儲けたいと考えている経営者なら、プライドを捨ててでもノウハウを吸収しようとします。そういう意味でいえば、できていないことを「できている」などと言っているようでは、まだ本物の経営者になっていないのです。
「セミナーでは、ほかの参加者の方もいるし…」などと言い訳しているようでは、増々怪しいと言えます。
本物の願望や悩みがあれば、プライドなんかかなぐり捨てて、こちらに向かってくるものです。会社を何とかしたい、売上を上げたい、儲けたい…。そう思うなら、ぶつかってきてください。全力でお手伝いします。



