第310話 経営者とサラリーマンの決定的な違いを理解せよ

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当社は、都内で定期的にセミナーを開催しています。以前はオンラインセミナーをよく開催していましたが、今はリアル会場で行う公開セミナーがもっぱらです。
オンラインセミナーは、お客様は会場に行かなくていいというメリットがありますが、臨場感にかけるところがデメリットです
他にも、オンデマンドセミナーも承っています。オンデマンドとは、セミナーの収録動画を、お客様の好きな時間に、好きな場所でご視聴していただくものです。また、忙しい経営者の方のために個別出張セミナーも承っています。
どれも一長一短があるのですが、やはりリアル会場にて行う公開セミナーに勝るものはありません。なぜならば、セミナーが双方向だからです。オンラインセミナーやオンデマンドセミナーは、どうしても一方通行になってしまい「かゆいところに手が届かない」状態になってしまいます。
そういう意味では個別出張セミナーは、お客様にとって最適なセミナー形態と言えます。なぜならば、ほかに参加者の方がいないため、自由に突っ込んだ質問等ができるからです。
さて、当社のセミナーは経営者様対象です。したがって、大抵は社長かそれに準ずる方が参加されます。ところが何か間違えて?社員の方が参加されることがあります。
社員の方が参加されるのが悪いとまでは言いませんが、残念ながら、あまり参考にならないという現実があります。なぜなら、細かいテクニックや方法、知識、一般的な理論、文献の引用で話すことはないからです。
逆に言えば、そのような内容を知りたければ、社員向けのセミナーや講演に出かけるべきです。そのようなセミナーは、中堅~大手のコンサルファームが開催しています。もしくは、ビジネススクールに行った方がいいかもしれません。
当社のセミナーに参加される方で、経営者の方と社員の方では明らかに受講態度が異なります。
経営者の方は、講義の内容を全部は聞いていません。メモもあまりとりません。講義の最中に参加者の表情を読み取るのですが、何かよそ事を考えているようなそぶりの方もいます。そのような方は、自分にとって本当に必要な内容や参考にすべき事例を選り分けて聞いているのです。
自分にとって必要としないのであれば、明らかに聞いていません。しかし、自分にとって本当に必要と感じれば、食い入るように真剣に聞きます。それは態度で分かります。講義で話しながら、参加者の顔の表情、態度、質問内容を注視していますので良くわかるのです。
一方、社員の方は、講義の内容を一字一句逃さないように聞いています。そして一生懸命にメモを取っています。まるでレポートを書くようにしてメモしています。しかも、自分でノートを用意しています。こちらが用意したテキストがあるにもかかわらず…。
そんなにメモばかりして、本当に大切なヒントを聞き逃さないか心配になるのですが、彼らにとってはそれが仕事なのです。だから、それでいいのです。
これは思考の違いといってもいいです。経営者と社員では思考回路が違うのです。経営者は命を張って会社を守ろうとします。銀行から個人補償をさせられてお金を借りています。会社が倒産すれば、全財産をなくすのです。
したがって、セミナーに参加する目的は「どうやったら儲かるか」のヒントを探しに来ています。すべては会社の成長のため、儲けるための活動となっているのです。
一方、社員の方は守られています。そして、会社の構造的な問題点や課題を理解していることはありません。したがって、自分の立場でしかものを考えません。考えられないのです。
セミナーの最後にアンケートを書いていただきますが、設問で「参加の理由」があります。社員の方は「社長の命令」と書く方ばかりです。「行って来いと言われたから参加した」方です。
ということは、会社に戻って社長に報告しなければなりません。そうです、レポートの提出です。それで会社を改革しようとか、ショールーム・展示会を使って儲けてやろうなどと考えるほうがおかしいです。
当社のセミナーには、大企業の幹部社員の方も参加されます。どこをどう切り取っても、頭のよさそうな高級サラリーマンの方です。呑み込みは早いし、仕事に精通しているし、ロジカルシンキングができる人です。
しかし残念ながら、やっぱりサラリーマンなのです。腹の据わり方、覚悟、チャレンジ精神…。そんなものが明らかに違うのです。(サラリーマンを見下しているわけではありません。念のため)
以上を前提に、もし、あなたが経営者として悩んだり迷ったり苦しんだりしたときは、だれに相談しますか? まさか社員に相談したりしないでしょうね。家族もダメです。知人・友人もダメです。いくら親しくても、本当にあなたの悩みを理解していないからです。
それならば大手コンサルファームのコンサルタントですか? やめておいた方がいいですね。相手は思考回路が違うサラリーマンですから。相談するなら、自身が経営者であり、しかも専門性を持つコンサルタントに限ります。
まだ、あなたは一人で悩んでいますか?



