第304話 暖簾に腕押し、糠に釘



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「暖簾に腕押し、糠に釘」。何の事かというと、当社のセミナーに参加された方の話です。

 当社のセミナーは経営者向けの内容ですので、当然に経営者の方、社長が参加されます。もちろん、そうでない方も参加します。例えば、経営幹部の取締役とか、将来の社長である息子さんとかです。しかし、その場合は経営者の方と一緒です。

 逆に言えば、社員の方が単独で参加することはありません。なぜならば、セミナー集客するのに「経営者様対象」とか「経営者様限定」とかで募集するからです。

 ところが先日の公開セミナーに、社員の方が単独で参加されたことがありました。西日本の地方から、遠路はるばるお越しになった方です。

 社員の方がお一人で参加されるのは珍しいため、参考のために参加理由を聞いてみました。そうしたら「社長に行ってこい!と言われたから」というのが理由です。

「え!それだけ?」と、声に出してしまいそうになりましたが、こういう場合は多分、社員を勉強させるために参加させているのでしょう。それならそれで、全くの間違いではありません。勉強することは良いことですし、それによって何かしらヒントを得ていただければ、当社としても「良かった」ということになります。

 しかし、なかなかそうならないところが現実で、当社としても拍子抜けというか、手ごたえがないというか、とにかく「もうちょっと歯ごたえのある質問をしてよ」ということになりがちです。

 質問が出ればまだいい方で、この方は質問もほとんどできませんでした。なぜならば、メモを取るのに一生懸命で、自分で何かを感じ取ろうとか、何かヒントを探そうとか、そういう風ではなかったからです。

 それはたぶん、社長に提出するレポートの下書きをするのに一生懸命で、ショールーム営業の本質を理解しようとしていないからです。

 それは受講態度に表れていました。講義中の話ことばや、ホワイトボードに書いたキーワード、図を一生懸命に書き写しているのです。それはすなわち、上司であり、参加を命令した社長に報告をするための資料を集めているにすぎません。状況から、そう判断できます。

「じゃあ、最初から社長が出てくればいいじゃない!」というのが理屈です。理屈はその通りなのですが、社長とすれば、社員に少しでも成長してもらいたいと願ってのことでしょう。

 ところが、です。社員の方が当社のセミナーを聞いて、知識を得るとか、成長の役に立つとかはありません。なぜならば、経営者向けの内容だからです。要するに、方法とかやり方とか知識とか…そういったことは一切話さないのです。したがって、社員の方が単独で参加するというのは、当社にとって「暖簾に腕押し、糠に釘」なのです。

 そもそもビジネスにおける勉強というのは、自身が経験したことを理論や事例で裏付けすることです。そして、それを売上・利益に結び付けるすべての活動を言います。逆に言えば、経験したことがないことを机上で勉強しても、本当の意味で理解はできないし、それをビジネスに生かすことはできません。

 よく社員教育と称して、さまざまなセミナーや講演会に参加させる経営者の方がいます。「勉強してこい」と言って送り出すのですが、社員の方は実際に何を勉強するのかよく分かっていません。しかも初めて学ぶことですので、それを知識として吸収しようとします。

「知識」というのは、そのままではビジネスに使えません。例えば、資格試験に通ったとしても、実際にその知識を使って仕事ができるかといえば、そうではありません。実務経験を積むことで優秀なビジネスパーソンとして成長できるのです。

「知識」は、実際に使うことで「知恵」や「ノウハウ」に変換できます。そうです、知識と経験を知恵やノウハウに変え、ビジネスに活用することでお金に変えるのです。

 このような事は、経営者の方なら、もうすでに分かっていることです。ところが、実際にはそうならないところに難しさがあるのです。分かっているつもりでも、実は分かっていないのです。

 経験したことに理論的な裏付けをする、もしくは経験をブラッシュアップするためにセミナーや講演会に参加して勉強する。こうでなければなりません。そういう意味でいえば、当社のセミナーは経営者向けですので、社員の方が参加されても、あまり参考にならないと言えます。

 当社のセミナーでは、経験や知恵、考え方、ノウハウ、事例をたくさんお話しします。その中から、自社のビジネスに参考になるヒントを見つけていただくことを目的としています。加えて、物の見方、考え方を変えるきっかけにしていただいています。

 したがって、ぜひ経営者の方に参加していただきたいと思います。経営者の方であれば非常に参考になりますし、目からウロコが落ちる内容だからです。

 あなたは勉強のやり方を間違えていませんか?

 

 


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