第298話 これからの儲かるショールームのつくり方 「独自性」



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 当社のこのコラムは、そろそろ300回を迎えようとしています。毎週休みなく1話ずつ公開し続けて、そろそろ6年になります。300回だからといって特別な思いはありませんが、節目のコラムですので基本に戻って書いてみたいと思います。題して「これからの儲かるショールームのつくり方」です。

 このテーマについては以前にも触れましたが、ショールームを作るうえで非常に大切な要素ですので、もう少し詳しく解説します。特に、これからショールームを作ろうと計画している経営者の方には、じっくり読んでいただきたく思います。

 ショールーム・展示会で儲けるためには、三つの要素が必要です。「独自性」「専門性」「客観性」です。今後、要素ごとに3部作として書く予定です。今回は、このうちの独自性について書いてみます。

 独自性という言葉は、皆さん、よくお聞きになるでしょうね。何か魅力的な言葉でもあります。

「独自のショールームでなければ差別化できない」
「独自性を持った製品を開発するんだ」
「オリジナリティーあふれるサービスを提供します」

 こんな風な言葉で表現するでしょう。そして、皆さん他社とは違った製品やサービスを、他社とは違ったショールームに展示しようとします。いいですね、とてもいいと思います。しかし、勘違いする方が多いのも事実です。

 何を勘違いするのか? それは「姿かたちを他社とは違うものにする」ということです。要するに「見た目を変える」ということです。

 ショールームを新たに作るときに、皆さんは、どのようなショールームにしたいですか? 当然、他社とは違ったショールームにしたいと思っているはずです。もしくは、どこかの奇抜なショールームをマネして作る方もいるでしょう。

「ウチのショールームは目立つ存在でありたい」
「この街のランドマークのような存在にしたい」

とかです。また、

「あんなショールームを作ってみたかったんだ」

と言って、形だけ真似をしてしまいます。あこがれとかパクリです。

 中には何も考えずに作る方もいます。「ショールームとはこういうものだ」といって作ってしまう方です。既成概念にとらわれている方です。

 もちろん、それぞれの考えでショールームを作るわけですので、どれがいいとか、いけないないとかの話ではありません。自分の思うように作ればいいのです。

 しかし、ショールームを活用して儲けたいと思っているのであれば、よく考えて作ったほうがいいですよ、と言いたいのです。

 先ほどからお話ししているように、独自性というと、どうしても姿かたちを変えることを考えます。それが独自性だと勘違いしています。しかし、本当の独自性とは、社長自身の「価値観」なのです。社長の価値観で作ったショールームを、独自性のあるショールームと呼ぶのです。

 独自性のあるショールームを作るには、社長自身が自分の価値観と向き合わなければなりません。これは「なぜ自分はこのビジネスを行っているのか?」という根幹に通ずるところがあります。

 例えば、お金儲けだけのためにやっているのであれば、お金儲けがしやすいショールームになるでしょう。売り上げを上げやすく、利益率の高い製品を展示するでしょう。新製品ばかりを展示するかもしれません。

 一方、お客様の幸せや利便性、快適さを考えているとすれば、売りやすさとか価格とかの優先順位は低くなります。もちろん、ビジネスですので売上とか利益というのは重要です。

 しかし大切なのは、自らの価値観を追求し、その価値観に共感してくれるお客様であれば、競争相手はほとんどいないわけですので、利益という面では非常に有利です。要するに、売上・利益を得るためのショールームなのか、自分の価値観を認めてもらえるショールームだから売上・利益になるのか、という違いです。

 以前、野球のグランドを模したショールームを作った方がいました。奇をてらったのか、目立ちたがり屋だったのか、単に野球が好きだったのかは分かりません。しかし、一つだけ言えることは、このショールームには本当の意味での独自性はなかったということです。

 ショールームは独自性が必要です。独自性は社長の価値観から生まれます。その価値観を展示品で表現してください。その価値観に共感する人にアクセスしてください。そして、それがなぜいいのかを説明し、アドバイスし、お客様の納得と共感を得てください。そうすれば、儲かるショールームに近づきます。

 あなたのショールームに独自性はありますか?

 


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