第288話 成功する経営者と成功しない経営者の決定的な違い

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「先生、ちょっといいですか。質問なんですが、成功しやすい人っているんですか?」
これは当社のセミナーにお越しになった経営者の方の質問です。
この手の質問は、当社のセミナーや個別相談の中で度々聞かれますので、皆さんは気になっているのでしょう。ショールーム営業で成功するポイントは何か、実際に成果を出した経営者はどんな人なのか、そのようなことが気になって、このような質問になったものと思われます。
当然、コンサルティングを受ける限りは成功したいと願っているわけですので、そのような経営者にあやかりたい気持ちはわかります。しかし、とても重要で忘れてはならない注意点があります。その注意点を、今回お話ししようと思います。
成功者のまねをすることは良いことですし、どんどん吸収していただきたいです。ところが、大抵の経営者の方は成功者の「成功している現在」をまねしてしまいます。
例えば、見よう見まねで営業戦術や組織戦術を策定し、見よう見まねでショールームを作ります。
ひどい話では服装とか話し方をまねして、金時計をはめたり、派手なスーツを着たり、巻き舌で話したり…。そんなことをして成功するなら、だれでも成功します。努力とか苦労はいりません。
これらは、その成功者が長年苦労をして、また努力をして創り上げたものであるにもかかわらず、その形だけをまねてしまうのです。要するに「パクリ」です。
本来まねすべきは、成功者の「成功する以前の努力」です。成功者はどんな努力をして成功の道を歩んだのか、どんなチャレンジをしてチャンスをつかんだのか、その精神とか信念とか努力をまねすべきです。
「俺はそんな失敗はしない。なんで、そんなことくらい分からないのかな?」と、このコラムを読んでいる皆さんは思うでしょう。ところが自分がその立場になってみると、分からなくなるんですね、これが。
なぜならば人間は本能的に、楽に儲けよう、楽をして成功しようと考えるからです。その方が効率的だからです。
また成功者は、成功する以前の自分の努力とか苦労を他人には見せたがらないため、はたから見れば「あの程度で成功するなら自分も…」などと勘違いするからです。
よくスポーツで「練習で出来ていないことは試合でもできない」と言われます。当然の話です。練習で出来ていても試合ではできないことが多いのに、練習で出来ないのに試合で出来るはずがありません。だから一流選手は隠れて?練習するのです。
大谷選手が活躍しているからといって、大谷選手のバットの振り方や投球方法をまねしても結果は出ないのと同じです。まねするべきは、大谷選手の練習の努力です。
もちろん、あれだけの一流選手ですから、持っている才能が大きく影響しているのは否定しません。
しかし、世界一の経営者になるのであれば別ですが、そうではなく地域No.1とか業界トップになるのでれば努力次第で可能です。不断の正しい努力とチャレンジ。そして、チャンスが来たら捉まえて離さない気力。これが必要です。
運がいいとか悪いとか言う方がいますが、運がいい人はそれなりの努力をしている人です。そしてチャレンジしてきた人です。そのような人は「自分が成功したのは運が良かったからだよ」としか言いません。努力とチャレンジの結果なのに。
逆に、成功しない人は、その原因を自分の運の悪さに求めます。努力もチャレンジもしていないクセに。
成功したいなら、成功者の「成功する以前」の努力とチャレンジ精神をまねしてください。成功者の「成功している現在」をまねしても、決して成功しません。
分かっているつもりでも、なかなか正しくまねできないのが人間です。そんな時は、成果が出るように、正しい方法で当社がお手伝いします。