第275話「努力は人を裏切る」ことがある⁉
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「努力は人を裏切らない」
これは日本女子ソフトボール元監督 宇津木妙子さんの言葉です。努力すれば、だれでも目標に到達するか、それに近づけるという意味でしょう。
何という素晴らしい言葉か。この言葉が大好きで、コンサルタントとして独立起業した時から、いや、独立する前からこの言葉を胸に刻んできました。
しかし、ある時「努力は人を裏切る」ということが普通にあり得ることであり、日常茶飯事であることに気が付きました。いくら自分が努力をしても、自分のあるべき姿(目標と言ってもいいでしょう)には到達しないことを。
「そんな夢も希望もないことを言うな!」と、お叱りを受けるかもしれませんが、事実だから仕方ありません。
なぜ、そう言えるのか?
「努力は人を裏切る」には、その前に隠された言葉があります。それは「正しい考え方、正しい方法でやらなければ…」という言葉です。
ビジネスには正解がありません。学校の勉強やビジネススクールの経営理論のように、正解があるわけではありません。社長自身が納得してやってみて、それで成功すれば、それが正しいのです。
そうかといって、自己流とか誤った考え方や方法でやっても、あるべき姿に到達もしなければ近づくこともできません。セオリーというか、原理原則というか、そういったものを無視してやっても、当然、良い結果を生むことはできないのです。
冒頭の宇津木妙子元監督は、ソフトボールのセオリーとか原理原則を守ったうえで、独自の指導で日本代表を率いたのです。だから「努力は人を裏切らない」のです。
翻って、ショールームイベントや展示会において、飲み食い・景品で集客しても、それは自社の営業力向上にはつながりません。また、他者に集客を依存していては、生殺与奪権を渡しているようなものです。
それで集客できないとか、契約できないとか、儲からないとか、そんな事をぼやいているようでは経営者としての資質が疑われます。
ショールームイベント・展示会を活用して儲けたいなら、セオリーとしての、原理原則としての、儲かる考え方や方法を学ばなければなりません。そして、それを実践に移すのです。
実践に移すときにも注意が必要です。うっかりすると、学んだことと違うことを、知らず知らずのうちにやりだします。それに気が付けばいいのですが、実際には気が付かずに、そのままやり続けることが多いのです。
そうならないためには見守りが必要です。そうです、見守りサービスです。糸の切れた凧のようにならないように、漂流しないように見守るのです。
正しい考え方、正しいやり方を伝えるとともに、クライアントを見守ることもコンサルタントの重要な仕事です。
以上のことがおろそかになれば、あなたの努力は水の泡と消えるでしょう。いくら努力をしても、あるべき姿には到達できません。
「努力は人を裏切る」
この言葉は一般論でも、どこかの文献の引用でもありません。自身が経験した中から導き出した言葉です。皆さんには、無駄な努力をせず、遠回りをせず、正しい考え方と方法で、あるべき姿に近づいていただきたいと願っています。
「努力は人を裏切らない」。こうあってほしいと願っています。