第273話 あなたが尊敬する人はだれですか?
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突然ですが、あなたには尊敬できる人がいますか。いるのならば、それはだれですか?
先日、ある会社に個別出張セミナーに伺いました。セミナーにお申し込みいただいく会社は、たいていはホームページを開設していますので、お邪魔する前に拝見するようにしています。
今回は個別のセミナーですので、お申し込みされた会社のためだけに行います。したがって当然ながら、ショールームをお持ちなのか、どのような業種・業態で、どれくらいの企業規模なのか、そのようなことを知るために拝見します。
たとえ公開セミナーであっても、参加される会社のプロフィールは事前に知っておくようにします。その方が対話型セミナーにとって都合がいいからです。
今回も、事前にホームページを拝見しました。ホームページの構成とか内容とかは、この会社の業界によくあるものです。取り立てて特徴もないし、普通かなと思えるような構成と内容です。
当社はホームページ制作のプロではありませんので、制作者の視点で見ることはありません。ただし、そこに何か特徴的な記述はないかと探すことがあります。
商売柄、これまで多くのホームページを見てきた経験から言うと、ムダにカッコイイホームページ、ゴチャゴチャしていてとても見にくいホームページ、肝心な基本情報が記載されていないホームページ、何のビジネスかよく分からないホームページなどなど、本当にいろんなホームページがあります。
どんなホームページを作ろうと、それは自分の勝手ですので当社がとやかく言うことはありませんが「もうちょっと、わかりやすいホームページの方がいいんじゃない?」と思うようなものが結構あります。
話が脱線してしまいました。元に戻します。
この会社のホームページを見ていて、特に変わった内容はありませんでしたが、一つだけ目についたものがありました。それも強烈な内容です。それはスタッフ紹介のページで、社長自らが紹介されていました。
そこには社長のプロフィールがいろいろ書かれていたのですが、その中に、尊敬する人という欄がありました。そこに社長の尊敬する人は「両親」と書かれていたのです。
これまで幾千幾万のホームページを見てきましたが、尊敬する人が両親だと、堂々と書いているホームページを初めて見ました。素晴らしいことだと思います。
普通の経営者なら有名な経営者の名前を挙げるでしょう。個人事業主から身を起こして上場企業にまで発展させたような、経営者ならだれでも知っている有名な経営者を挙げるはずです。そうです、経営の神様と言われるような人です。
しかしこの社長は、そのような経営者ではなく、今の会社を創業した自分の両親を尊敬するというのです。多分この社長は、両親が苦労をして会社を発展させてきたことを知っているに違いありません。
創業経営者は、0から1を創り上げています。後継経営者は、1を2とか3とかにしています。要するに、創業社長は何もないところから「有る」を創り出していて、後継社長は「有る」を伸ばしているのです。これは天と地ほどの差があります。
後継社長やサラリーマンの方には分からないでしょうが、創業するということはいかに大変なことかということです。これは理屈ではありません。実際にやってみなければ分からないことです。冒頭の社長は、それをよく分かっているからこそ、尊敬するのは両親だと言っているのです。
社長は自分の代でさらに会社を発展させたいと願って、そのヒントを得るために当社のセミナーに申し込みをされました。そして、その努力する姿を自分の息子に見てもらうためにも頑張らなければなりません。そして今よりももっといい会社にして息子に渡そうとしているのだと思います。
このような経営者の方に、セミナーに呼ばれたことを光栄に思います。自分の持っているものすべてを出し切って、精一杯お話ししました。そして、コンサルティングを依頼されたら、力の限り全力で支援したいと思います。
コンサルティングは当社のビジネスですので、当然、お金を支払っていただきますし、お客様によってコンサルティングのレベルを変えることはしません。しかし、このような社長に対しては必然と力が入ります。なんとしてでも成功していただけるように支援する覚悟です。
皆さんも、尊敬できる人が一人や二人いるでしょう。それがだれかと聞かれたときに「両親」と言えるでしょうか。また自分の後継者に、尊敬するのは「先代の社長」と言ってもらえるでしょうか? 後継者に試されているのかもしれませんよ。
あなたが尊敬する人はだれですか?