第250話 会社の信用力を計るバロメーターとは何か?
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「先生は以前、サラリーマンだったんですよね」
コンサルティングの合間に、ちょっと一息入れているときに聞かれる質問です。そうです、以前はサラリーマンをやっていました。しかも30年以上、長いことやっていました。
サラリーマン時代はあまり気が付きませんが、お客様や仕入れ先などの取引先から信用されているのは自分自身の信用力ではなく、会社に信用があるからです。会社に金看板があるからです。
例えば、マンションを買うとしましょう。数千万円を一括で支払うことができれば、そんなにいい事はありませんが、普通のサラリーマンであれば当然ローンを組むことになります。
頭金を用意して、何十年にわたって分割払いをすることになります。今、現金がなくても、数千万円の借金をしてマンションが買えるのは、勤めている会社から給料をもらえるという前提があるからです。
当然、その会社が倒産しかけていてはお金を貸してくれないでしょう。お金を貸してくれるのは会社が倒産せずに、その人が勤めていることが大前提です。
それを自分に信用力があると勘違いしてはいけません。仮に、独立・起業したとすると現実的な厳しさに向き合うことになります。会社にも自分個人にも、ほとんど信用力はなく、お金をカンタンに貸してくれる金融機関はないということです。貸してくれるにしても信用調査が必要です。
立ち上げた会社には信用力はないのですから、社長の個人的な財産を調べられることになります。当然、担保が必要になるでしょう。社長自身の個人保証が必要です。
以上のような事から、ビジネスにおける信用力のバロメーターは、お金の支払い能力と言えます。しかも期日を守るとか、期日より前に支払うとか、きれいな支払いが必要です。
コンサルタントがセミナー会場を借りるにも、審査が必要な場合があります。「ハイそうですか」と言って簡単に貸してくれるとは限りません。ホームページはあるか、どのようなビジネスなのか、怪しいビジネスを行っていないかなど、前金で支払うにしても調査されます。それは社会的に当然のことだと言えます。
当社は、ご存じの通りコンサルティングを生業としています。ダイレクトメールとかSNS広告とかでセミナーに集客し、そこで気に入っていただければ個別相談を経てコンサルティングを承るという流れでビジネスを行っています。
セミナー、個別相談、コンサルティングの料金は前金でいただいています。まだサービスを行っていないのに、お金をいただいています。個別相談、コンサルティングは基本的にセミナーで一度お会いしていますが、セミナー料金はまだ一度もお会いしていないにもかかわらず前金です。
コンサルティングについては、セミナーと個別相談でお会いはしていますが、それだとしても2回だけです。2回しか会ったことのない人間に、数百万円を前金で支払うのです。
セミナーと個別相談の料金は数万円ですので、仮に騙されたとしてもそれほど痛手にはなりませんが、コンサルティングは数百万円です。それを前金で支払っていただくのですから、見てくれの信用力ではとてもこうはいきません。本物の信用力と言いますか、にじみ出てくるものが必要だと考えています。
しかも、コンサルティングはノウハウであって形がありません(ただし、当社ではコンサルティングブックで、お客様に詳しく説明できるようにしています)。形のないものにお金を支払うのですから、自分自身にもコンサルティングの内容にも信用力がなければなりません。
以上のことを勘案してみると、お金の支払いと受け取りが、いかに信用力のバロメーターになっているかが分かります。
自分がしてほしいことは他人もしてほしい。自分がしてほしくないことは他人もしてほしくない。このように考えるべきですね。自分さえよければ、あとの他人はどうでもいい。これでは、たとえ儲かっていても二流・三流の経営者だということです。そのような経営者をたくさん見てきました。
前金で、しかも期日前に支払っていただける。そうであれば、当社もセミナーやコンサルティングを一生懸命になります。少しでもお役に立てるように頑張ります。ビジネスとはそういうものです。
あなたは、お金をきれいに支払っていますか? それが信用力のバロメーターだということを理解していますか?