第232話 だからサラリーマンは好きじゃない!
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「サラリーマンは好きじゃないって言っても、以前はサラリーマンだったんでしょ!?」と言われてしまいそうですが、そうなんです、その通りです。しかし、今は好きじゃあありません。
なぜ、このようなことをのっけからお話ししているかというと、ある団体から依頼があった「お呼ばれセミナー」の打ち合わせで、サラリーマン丸出しの担当者とやりあったからです。
初めにお断りしておきますが、この担当者が悪いわけでも特殊なわけでもなく、サラリーマンとはこういう生き物だということが、分かっていたようでわかっていなかった自分に気が付いたということです。
ここでは内容を詳しくお話ししませんが、要するに、サラリーマンの特性を忘れていたということです。なぜなら当社自身が経営者ですし、コンサルティングのお相手や普段のお付き合いも経営者の方だからです。
それで、何がサラリーマンかというと、こんなことです。
- 約束したことを守らない
- お客様第一ではなく、社内優先
もちろんサラリーマンの方でも、約束したことはきちんと守るし、お客様のことを考えて仕事をしているという方もいるでしょう。逆に経営者の方でも、約束を守らず、お客様を考えない方もいるでしょう。しかし、そのような経営者であれば成功することはありませんので、まれな存在と言えます。
サラリーマンは雇われて給料をもらって働いています。よほど大きな失敗や犯罪行為をしなければ、多少給料は下がってもクビになることはありません。そういう意味では安全地帯にいると言えます。
経営者の方、特に創業者は自分の種銭を基にして事業を大きくしてきましたので、約束を守るとかお客様を大切にするとかは身に染みついています。そして自身は危険地帯にいます。
経営がうまく行かずに会社が儲からなくなれば、責任を取らなければなりません。銀行から個人補償をさせられていますので、最悪の場合は一文無しになるのです。したがって命がけで経営をしていますし、お客さまのみならず社員も取引先も大切にします。そうでなければ会社を大きくしていくどころか経営が成り立たなくなるからです。
そのような意味で言えば、前出の担当者は完全なサラリーマンでした。約束した日時に電話をしてこない。電話しなかった理由を「忙しかった」「社内の重要な案件を優先した」と言い訳をする。これでは無責任なサラリーマンと言われても仕方ないでしょう。
「な~んだ、そんなことか。電話してこないなんて些細なことじゃない!」と思われた方はご注意ください。あなたはサラリーマンに侵されていますよ。本当に優秀な経営者であれば、どんなに小さな約束であっても必ず守ります。大切なお客様を放ったらかしにすることはありません。お客様を獲得するのは、どれだけ大変なのかを知っているからです。
セミナーを企画する立場であれば、参加者は当然お客様ですが、講師である当社も同じように取引先でありお客様です。講師がいなければセミナーは成立しないからです。お客様との約束を放り出しておいて「忙しかった」ではビジネスになりません。
翻って、当社においては自身が創業経営者ですので危険地帯にいます。リスクを背負っているのです。したがって、お客様を後回しにするとか約束を守らないとかであれば、即アウト、ビジネス終了です。
自分自身でお客様を開拓し、セミナーを自主開催し、コンサルティング受注に結び付けます。お客さまであるクライアントの成功を願い、伴走をしながら本気でコンサルティングを行います。そうでなければ百戦錬磨の経営者の方は、役に立たないコンサルタントだと簡単に見抜いてしまうでしょう。
ここがサラリーマンコンサルタントとの違いです。サラリーマンコンサルタントは守られていますので、人生を賭けて本気でコンサルティングすることはありません。本気でなくても、クライアントが成功しなくても給料はもらえるからです。そして社内を優先します。なぜなら自分で開拓したお客さまではないからです。
サラリーマンが悪いわけではありません。自身もサラリーマンでした。しかし独立起業してみると、サラリーマンと経営者の、仕事に対する考え方の違い、取り組み方の違いを痛感しています。
リスクを背負って危険地帯にいる経営者の方をご指導できるのは、それと同じ立場にいるコンサルタントしかいないと考えています。