第198話 告白!儲かると思ったからコンサルタントになった
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先日、クライアントの社長からこんな質問が飛んできました。
「ところで先生、先生はなんでコンサルタントになったんですか?」
この手の質問は、セミナーの質疑とか個別相談の最中にされることはなく、ふと息が抜けた瞬間に不意にされることが多いです。先日もコンサルティングが終了して、雑談の最中にこんな質問をされました。
「いや~実は、儲かると思ったからですよ」
皆さんはどうですか? 経営者ならみな同じで、このように思って独立・起業もしくは新事業を開始しています。中には社会貢献したいとか、地域貢献したいとか、そんなことを考えてビジネスをしているという方がいますが、まあ99.5%ウソですね。後付けです。お金のにおいがするからリスクを取って事業を始めます。経営者はお金が大好きだからです。
仮に、社会貢献とか地域貢献が先に来るようならボランティアでもやっていればいいわけです。しかしなぜ、わざわざそんな言い方をするのでしょう? それは社会貢献や地域貢献が、お金になることを知っているからです。直接的にはお金にはなりませんが、まわりまわってお金が自社の懐に入るのを知っているからです。
当社の場合はこうです。
バブル前夜~バブル絶頂期~バブル崩壊~デフレスパイラル~低成長時代を会社員時代に経験してきました。その経験の中で、高度経済成長期やバブル経済期がもうすでに終わっているにもかかわらず、
「なぜ、今になっても、その当時のようなショールームの作り方や集客の仕方をしているのだろう?」
「これはおかしい」
「完全に狂っている」
そんなことを思いながら仕事をしてきました。事実、自分の編み出したイベントのやり方や営業方法で結果を出してきました。そしてある時、こう思うようになりました。
「もしかしたら、自分の編み出した営業方法を他の人に教えたら、これは商売になるのではないか。儲かるのではないか」
当時はこんなことを思っていたのですが、今となればもう少し進歩しています。それは「もったいないショールームをなくしたい」という思いです。
この思いは、会社員時代にたくさんショールームを見てきたころから潜在的に持っていたものです。それがコンサルタントになってから顕在化したと言ってもいいでしょう。
独立・起業した当時、または新事業を開始した時などは、だれもが「もっと儲けたい」と思ったに違いありません。しかし、それが現実のものになると、考えが昇華して社会貢献やら地域貢献ということになります。ここは大変重要なところです。
みなさん、先ずはお金儲けしてください。そして、それから社会の役に立つことを考えてください。決して逆で考えてはいけません。逆ですと、どちらも叶いません。
ショールーム営業で「もったいないショールームをなくしたい」。当社のいつわざる心境です。