第186話 サラリーマンとオーナー経営者の決定的な違い
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「部長はそれをご存じでしたか。管理していたのですか?」
コンサルティングの場でこのようにお聞きすると部長は、「いや~、ちょっと忙しくて・・・」とお話になります。
「部長、そうではなくて、知っていたのか管理していたのかをお聞きしているんですよ」
「知っていなければ、どうすれば知ることができるのか。管理できていなければ、どうすれば管理できるのかを考えたいだけです」
「部長を責めているんじゃありませんよ」
よくあるのが、こちらが聞いていることに対して答えないということです。この部長のように言い訳をしてしまうということです。
言い訳をしてもできるようにもならないし、こちらとしてはどうすれば良いか考えたいだけなのに、人間としての嵯峨でしょうね。どうしても言い訳になってしまいます。
当社はコンサルティングで、情報共有組織が大切ですよとお話ししてきましたが、この部長は部下からの情報を吸い上げることができていませんでした。とても大切な情報だったのですが、吸い上げられていないためコンサルチーム内に共有ができていませんでした。
それではどうすれば情報共有できるかですね。部下を管理するしくみを作る。ルールを作ってそれを守る。習慣化する。このような方法があるでしょうが、これらはある意味テクニックです。
これらが必要ないということではありませんが、やはり最後はやる気の問題です。
「コンサルティングをやる気になっていないなんて、そんな馬鹿な」と、お思いになるでしょうが、部長はいわゆるサラリーマンです。サラリーマンであっても立派な方はたくさんいますし、この部長が立派でないと言っているわけではありません。しかし最後の最後、踏ん張りを見せる場面ではオーナーとの違いが出ます。
これはコンサルタントにも言えます。
中小企業のオーナー社長に寄り添って本物のアドバイスをするためには、コンサルタント自身が経営者である必要があります。経営者対経営者、オーナー対オーナーの関係である必要があります。これは大手コンサルファームのエリートサラリーマンコンサルタントでは理解しがたいでしょう。
オーナー社長は命を懸けて会社を守っています。会社は自分自身であり、分身なのです。これを理解せよという方が間違っていますし、サラリーマンとの違いはどうやっても埋めることができないのです。
この部長はやる気もあり、ショールームを何とかしたいという気持ちは十分ありましたが、つい、言い訳じみた言葉が口をついて出てしまいました。できない理由をいくら言ってもできるようにはならない。そんなことは部長は百も承知です。
しかし、そんなことはどうでもいいのです。要は、どのようにして情報共有組織を構築するかです。
コンサルティングでいろいろアドバイスを送っていくうちに、答えが見えてきました。部長もそのほかのメンバーもやる気になってくれています。それにつられて、こちらもいつも以上に熱が入っています。
コンサルティングには優れたノウハウや論理性が必要ですが、最後の最後は情熱です。お客様の会社を何とかしたいという情熱がなければ、役に立たない知識をお伝えしただけの、結果の出ないコンサルティングになってしまいます。
それを良しとしない当社としては、お客様にいかに一生懸命取り組んでもらえるかを考えます。お客様が一生懸命になればなるほど、当社も一生懸命になれるからです。
当社は、お客様と一緒に考え、悩み、成功を一緒に喜ぶコンサルタントでありたいと思っています。