第148話 セミナーアンケートの意外な回答

 当社では定期的にセミナーを開催しています。そのセミナーは完全リアルで行っています。もちろんオンラインという方法もありますが、当社の熱意が伝わりにくいのとセミナー会場の臨場感というものを大切にしていますので、ほぼリアルでの開催になっています。

 そのセミナーではアンケートにご協力をいただいています。アンケートの設問の内容は「このセミナーをどの方法で知ったのか」「当社の本は読んだか」「これまでにコンサルタントを活用したことがあるか」などです。

 その設問に対する回答で興味深いものがあります。設問は「なぜこのセミナーに参加しようと思いましたか」というもの。そしてその回答は、ほとんどの方が「ショールームの再活用」と「チームワークづくり」をしたいから、とお答えになるのです。

 ショールームの再活用は分かります。当社はショールーム営業コンサルタントですので、ショールームに関する願望を叶え、悩みを解決するお手伝いをしています。当社の本やこのコラムの中でもたびたび、ショールームが使えなくなった理由や活用方法について書いています。

 したがってセミナーに参加する動機が「ショールームの再活用」というのは全く自然です。そんな当社のセミナーアンケートに「チームづくり」をしたい、と回答するのです。これは意外です。

 実は、当社はショールーム営業コンサルティングのほかに、経営のショールーム化というコンサルティングメニューを持っていて、本やセミナーの中でもこの経営のショールーム化コンサルティングの内容を一部取り入れています。そして、このメニューの概要がチームづくりという内容ですので、セミナーアンケートの設問にしてあるのです。

 さて、このアンケートから読み取れるものは何でしょう。それは大企業であろうと中小企業であろうと、事業を行うにはベースとしてチーム、チームワークが必要だということであり、ショールームを活用できていないという問題以前に、チームづくりが課題として横たわっているということです。

 このアンケートに答えていただいた方は、もちろん経営者の方が多いのですが、実は、一般従業員の方も含まれています。一般従業員の方が経営者と同じように、ショールームの再活用とチームづくりを望んでいるのです。これは経営者の方は重く見るべきです。

 冒頭でセミナーをリアルで開催する理由を述べましたが、もう一つ理由があって、ウエビナー形式で行った場合アンケートに答えていただきづらいということがあります。

 このアンケートは、コンサルタントにとって大変重要な情報となります。そしてアンケート結果から、これまで述べてきたように、組織内ではチームづくりに苦心していることが分かったのです。

 ショールームをどのように活用するかという課題とともに、チームをどのように作るかも考えなければ、お客様を本当に成功に導いたとは言えなくなります。

 当社は、ショールームを再活用する、そのプロセスの中でチームをつくるコンサルティングを行っています。ショールームを活用する目的の一つは、売上・利益を上げるということですが、もう一つの目的はチーム、チームワークづくりだということです。

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