第125話 あなたはショールームをいくつ持っていますか?
「あなたはショールームをいくつ持っていますか?」とお聞きすると、「いや、残念ながら持っていないんですよ」とか、「そうだね、今のところ5か所ありますよ」とか、「まだ1か所しかないんです。これから増やしていきたいです」とお答えになります。
それに対し「当社は10や20、いや、もっとたくさん持っていますよ」とお話しすると、「え~、それはすごいですね。でも、なんでそんなに持っているんですか?」とお聞きになります。それに「でも先生はコンサルタントでしょ。なんでショールームなんか要るんですか?」とも。ここにショールームに関する誤解が潜んでいます。
ショールームというと皆さん「ハコ」「モノ」といった、大掛かりな建物をイメージされます。しかし当社の言うショールームとは、「見せて商談する場所」ですので、大きいとか小さいとか、豪華とか簡素とか、屋内とか屋外とかは関係ありません。
極端な例を申し上げると、名刺1枚でもショールームになります。また、腕時計一つでもショールームになります。「そんな馬鹿な!」とお思いになるかもしれませんが、見せて商談できれば、そこは立派なショールームです。
例えば、初めて会う方には名刺を渡しますね。その時に「どんなご商売ですか?」と聞かれたら、あなたはどうしますか?多分、あれやこれやいろいろ説明して、自分の商売を相手に理解してもらおうとしますよね。したがって名刺には、写真を入れたり文字を目立つようにしたりして工夫を凝らしますね。そうすると、そこが商談の場になりうるということです。
ほかにも腕時計を例にとってみましょう。最近はアップルウォッチを着けている方を見かけます。経営者の方の中には、数十万円~数百万円の高級腕時計を着ける方がいらっしゃいますが、それと比べるとかなりリーズナブルです。それでいて、ずいぶん便利な機能が付いています。
そのアップルウォッチは、そのデザインの斬新さ、機能性の高さを活かして商談の場にすることができます。どんな商談にするかは着けている方次第です。
アップルウォッチも「「ハコ」「モノ」も、活用の仕方次第で「時計」にしかならないか「物置」にしかならないか、それとも商談の場にできるか、大きく違いが出ます。
せっかくいいモノを持っているわけですから、それを活かして商談の場にしたいものです。皆さんのショールームは、ここを忘れているため「宝の持ち腐れ」状態になってしまっています。
名刺や腕時計をショールームに仕立て上げるというと極端ですが、どんな会社もショールームになりうる経営資源を持っています。当社は、そのショールームを使ってあなたの会社のビジネスを応援します。