第20話 理論と経験が融合したコンサルティング 2020/2/11

 2月の中旬になると確定申告の時期です。税務関係の仕事をしている方々は1年のうちで最も忙しい時期を迎えます。私の友人、知人、取引先に個人事業主やフリーランスの人がいますし、私自身、会社員時代から確定申告をしていましたので割と身近に感じています。確定申告は税金を払うために行うものですが、それだけではなく、払いすぎた税金を返してもらうためにも行います。ただ、少しばかりの税金を返してもらうのに難しそうな手続きを行わなければならず尻込みをしてしまい、「まあいいか」なんていう人もいるのではないでしょうか。(実際自分1人でやろうとするとなかなか難しいです。慣れればそうでもないんですが・・・)

 先日、取引のあるフィナンシャルプランナーの方から、「細井さん、医療費控除のやり方を教えてもらえませんか」とお願いされました。フィナンシャルプランナーだから税金のことはよく知っているはずなのですが、確定申告をするときの医療費控除の書き方の実務は知らなかった、やったことがなかったらしいのです。そういえば私もそのようなことはありました。日商簿記検定2級、建設業経理士2級の資格は持っていますが、経理の実務をやったことがない。偉そうに理論を並べても実際、「この伝票はどうなって書きゃいいんだ?」なんてことは常にありました。

 そういう意味でコンサルタントは2種類います。1つは、どこかで習った理論をベースに指導するコンサルタント。もう1つは、現場たたき上げの独自の指導方法を持つ実務コンサルタント。前者のコンサルタントが悪いわけではありませんが、クライアントからすれば、理論だけならいつでもどこでも誰でもいいわけであって、ほとんど特徴がありません。後者の場合は、そのコンサルタント自身が苦労して身につけた実務経験を基に指導しますので、非常に独自性があります。

 こう書くと後者の実務コンサルタントが圧倒的に良いように思えますが、私はそうは思いません。なぜなら、実務経験のみをコンテンツにするコンサルティングは、時代とともに古くなってクライアント企業に合わなくなってくるからです。10年、20年前の自分の経験だけを押し付けても、今の時代に合うはずがありません。かといって理論だけのコンサルタントがいいわけではありません。薄っぺらいコンサルティングとすぐにわかってしまいます。

 私は自分の経験やノウハウを基にコンサルティングを行っていますが、その根底には普遍的な原理原則があり、それは当然必要だと思っています。原理原則と自分の経験・ノウハウをミックスさせてキラーコンテンツを作り、それを武器にコンサルティングを行っています。理論だけ、経験だけではクライアントに有益なコンサルティングはできない世界です。常に理論を勉強し、経験を積むことでより立派な、多くの経営者に信頼されるコンサルタントになりたいと思っています。