第132話 知識を得たいならビジネススクールへ行け
当社は定期的にセミナーを開催しておりますが、そのセミナーの終了時にアンケートを書いていただいています。これはセミナーの品質向上と、どのようなルートで当社のセミナーの情報にたどり着いたのか、その導線を知るためです。
したがって、アンケートは率直に記入していただきたいと思っています。特に受講の感想は、良くも悪くも率直に書いていただけると本当にありがたいです。
あるセミナーの終了後、アンケート用紙を整理していたアシスタントが素っ頓狂な声でこんなことを言いだしました。
「先生、セミナーのアンケートにこ~んな悪口が書いてありますよ」
「ちょっと何か勘違いしてんじゃないですか、この方!」
そのアンケートを読むと、「もっと専門的な内容かと思って参加したが、初歩的なことばかりでがっかりした」「セミナーの内容は企業経営者ならだれでも知っていることで、目新しいことは何もなかった」「経営理論を駆使して問題解決する手法かと思ったら、普通だった」といったもの。
確かにアシスタントの言う通り、この参加者の方は勘違いをされていると思われます。このような参加者の方が間違えて受講される可能性がありますので、当社では内容に不満のある方には、いかなる理由であろうともセミナー代金を全額返金しています。(幸い、これまでにそのような受講者の方はいませんが・・・)
この場合「勘違いをさせてしまった」「勘違いしてしまった」というミスマッチが原因なわけで、この受講者の方が悪いというわけではありません。
それよりも、率直に意見を書いていただいたことに感謝しています。なぜならば、このようなミスマッチが起きないようにするにはどのようにすればいいか、改善を図るきっかけになるからです。
この参加者の方は企業経営者ではありませんでした。どちらかいうと営業の現場に近い方でした。セミナー参加申し込みは役職を記入していただくことになっていますが、社長ではありませんでした。
当社のホームページにはセミナー受講対象者として「経営者対象」と記載されていますが、受講者がの方が見落としたか、当社のアピール度が弱かったか、ということになります。
当社のセミナーは、細かいテクニックや経営理論を教えるものではありません。長い間ショールームに係わってきた経験と、その経験をもとに独自の理論から導き出した手法をご紹介するものです。
したがって一般的な本や講演では、読んだり聞いたりすることのできない特別セミナーです。もしあなたが経営理論を学びたいなら、ビジネススクールに行くことをお勧めします。
どこの学校がいいかですって?どこでもいいですよ。どこでも同じ内容の講義が聴けますから。
仮に、経営理論の講義を聴いて経営ができるなら、それが一番手っ取り早くて確実な方法でしょう。しかし、そのようなことで実際の経営ができるはずもありません。
知識で経営ができるなら、大学教授とかビジネススクールの講師はみな立派な経営者です。ところが実際にはそのようなことはありません。実際の経営にはもっとほかの要素が必要です。
当社のセミナーは、その「もっとほかの要素」のヒントを得ていただくセミナーです。決して難しいことを話すわけではありませんし、専門用語を使うわけでもありません。豊富な事例とともに易しく分かりやすくお話しします。
ショールームを使って新しいビジネスを始めたい経営者の方、新しい市場を開拓したい経営者の方のご参加をお待ちしています。