第106話 会社員時代の経験が生きている
コンサルタント仲間には、会社員を経てコンサルタント起業したという方が多くいます。会社員時代の経験をコンテンツに独立し、成功を収めた方たちです。会社員を20年~30年と勤め上げ、その経験や知識を世の中に広めたいという希望をもって独立した方ばかりです。
先日、コンサルタントのA先生と話す機会がありました。A先生は、有名国立大学を卒業し大手企業に就職され、20年近く勤めた後、コンサルタントとして独立されました。その先生に、コンサルタントに転身した経緯について話してもらう機会を得ました。その中での会話です。
「A先生は国立大学を卒業され、大手企業に就職もされたのですから順風満帆な人生だったと思うのですが・・・」
「細井さん、確かにそう見られるかもしれませんが、組織の中で自分が学んだことをもっと生かせるようにしたかったんです」
「そうすると、先生は今、自分の力を発揮できているということですね」
「細井さん、その通りです。今の自分は充実しています」「なにしろ、お金をいただいた上に感謝される仕事ができているのですから」
続けて、
「会社員時代の経験が生きています」
会社員時代の経験が生きているという意味は、決して、その経験だけで楽な仕事をしているとか、お金が儲かっているという意味ではありません。事実、このA先生の年収は、会社員時代に比べて下がっているし、働く時間も不規則です。そういう意味でいうと、会社員時代のほうがよかったといえます。
しかし、A先生のように、一生懸命仕事をし、20年ためてきたものを一気に吐き出すかのように独立・起業する方もいます。コンサルタントに転身するような方は、自分を持ちながらも組織に順応し、一生懸命働いてきた方ばかりです。そしてその経験を生かすべく、今まで以上に努力し勉強しています。
このようなコンサルタントは、クライアントのためという意識が非常に強いのが特徴です。もちろん、お金がなければ生活できませんから、お金にも執着します。なんちゃってコンサルタントのように「無料です」ということは一切ありません。
自社に最適なコンサルタントを見つけ出すのは中々難しいですが、根気よく探せば必ずいるはずです。会社員を長く勤めたダイナミックコンサルタントの中から見つけられます。