第133話 成長する企業と成長し続ける企業の違い

 皆さんは経営者として、大変な苦労を重ねて会社を成長させてきたものと思います。その苦労は想像に難く、人には言えない悩みや苦しみがあったことでしょう。当社は小さな会社ですが経営者として同じ立場でいますので、少しは皆さんのお気持ちも分かろうというものです。

 ところで、皆さんはどのように会社を成長させてきましたか?

「寝食を忘れて懸命に働いた」
「社員が働きやすいように会社の備品を購入し労働環境を整えた」
「社内ルールや制度を見直した」
「営業のしくみを考えて会社全体で売れるようにした」

 などなど・・・。どれもその通りだと思います。

 もう少し整理して考えてみると、会社のステージによって成長するために必要な条件は変わるということが言えます。例えば、会社が創業して間もないころには「社長のリーダーシップ」が必要不可欠でしょう。

 そして、売り上げも社員も増えてくると「ルールや制度」が必要になります。また、もっと会社が大きくなると「経営システム」というような、会社を統制するしくみが必要になるでしょう。要は、会社が成長するには、その時々により必要なものが違うということです。

 創業間もないころなら、ルールや制度は必要だとしても、最も欠かせないものは「社長が社員をぐいぐい引っ張っていく力」です。多少乱暴な言い回しになったとしても、黒を白だと言い張ったとしても、引っ張る力がなければ会社は動きません。いいか悪いかは別問題です。

 社員が増えて会社が大きくなってくると、社長一人の力では動かすことができなくなります。優秀な社員も増えてきます。そうすると、その社員をつなぎ留めておく様々な制度が必要になります。例えば、報奨制度や昇進・昇給制度です。さらに大きくなってくると、経営システムのような会社を統制していく「しくみ」が必要になります。

 これらのステージの変化は連続的にやってくるとしても、ある時点で「もうそろそろ、こんなことが必要だな」と気が付きます。そこで実行に踏み切るのです。

 一方、成長し続ける企業の条件とは何でしょう?

 端的に言ってしまえば、投資ができる企業です。もう少し詳しく言えば「ノウハウに投資ができる」企業です。

 形のあるものは多くの方が投資と考えます。しかし、ノウハウには形がありませんし目に見えません。この時点で多くの方は「費用」と判断します。費用と判断した場合「削減」です。そうすれば、ノウハウには投資することができなくなります。

 自社だけでノウハウを身につけようとするならば、莫大な時間と資金が必要となります。そして、本当に身につくか分かりません。これとは逆に、投資と判断できる方は短時間のうちに会社を大きくできます。

 成長し続けるためにはノウハウに投資が必要です。会社員が成長のためにビジネススクールへ通うのと同じです。自分に勉強することを投資しているのです。このような方は無段階に連続して成長を続けるでしょう。

 企業も同じです。企業の場合はビジネススクールというわけにはいきませんので、ダイナミックコンサルタントからノウハウを買うということになります。この方が短時間で成長でき、資金もごくわずかで済みます。

 皆さんはノウハウに投資ができていますか?必要だと分かっていても「もったいない」と思ってしまうでしょうが、あとになって気が付くでしょう。あの時に投資しておけばよかったと。

 そうならないために、リスクを取ってチャレンジする覚悟と勇気を持ちましょう。

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