第11話 あなたの人生悔いはないか 2019/12/10

12月に入るとそろそろ年賀状が気になる方も多いのではないでしょうか。また、この時期になると喪中はがきが届くようになります。お世話になっている人の身内が亡くなるというのは悲しいことですが、まれに本人が亡くなったという知らせが届くことがあります。本人が高齢な場合は仕方ないでしょうが、まだ現役の人が亡くなるというのは本当につらいものです。

先日、今年何枚目かの喪中はがきが届きました。今度は誰だろうとはがきを見て思わず、「エッー!」と声をあげてしまいました。亡くなった人は以前私がお世話になったクライアントで、会社の重役のN氏でした。年齢は70歳だったのですが、同族オーナー会社のナンバー2として現役バリバリでした。数年前から体調があまりよくないとは聞いていましたが、それでも毎日会社に出社し3代目の若い社長を補佐し、2代目社長(現会長)の相談相手になり、一般社員とも気さくに交流するなど、会社にとってはなくてはならない人物でした。

このN氏、中途入社ながら40年にわたり創業社長、2代目社長の強烈なリーダーシップを支えてきました。常に黒子に徹し表に出ず、意見を求められれば社長の方針に逆らわないように自分の意見をチクリと入れるという社長操縦術を身につけていました。まさにじゃじゃ馬を乗りこなす騎手のような人でした。しかし常に我慢を強いられ、40年もの長い間3代にわたって仕えてきた疲れが出たのでしょう。病気をいくつも抱え、病気と上手に付き合ってきたもののついには帰らぬ人となりました。

現役の重役が亡くなるというショッキングな出来事があったこの会社は今後どうなるのでしょう。もちろん後継者を育てていたでしょうが、若い3代目社長を精神的にも実務的にも支えていけるでしょうか。それと同時にこのN氏の人生はどんなだっただろうと慮ります。入社した会社はその当時、創業社長と2代目社長の血気盛んな頃。お互い常に対立し、その間に入って心と体を痛め、それが終わると次は若い3代目社長の面倒を見るといった役割。手柄はすべて手放していつも縁の下の力持ち。自己主張は許されず指示された方針をただただ愚直に具体化する。サラリーマンとしてスポットライトを生涯浴びることなく一生を終えました。

私はN氏と2人で話す機会がありましたが、その時は「家庭菜園が楽しい」「いつまでも会社に残って仕事ばかりしていると老後がなくなってしまう」とぼやいていました。そしてその数年後に亡くなったのです。会社に人生をささげ、会社の発展を人事・財務面から支えたN氏。死の間際自分の人生に満足して逝ったのでしょうか。人にはそれぞれの人生観があり、何が幸せか、どうすればいい人生だったと思えるのかはまちまちでしょう。しかし私はこのN氏の人生を気の毒としか思えないのです。さあこれから老後を楽しもうとしていたはずなのに、いや、もっと世間から評価されていいはずなのに、スポットライトを浴びていいはずなのに、そういうことは一切なく名参謀は逝ったのです。

以前、第8話のコラムでも書きましたが、もう一度問いかけます。皆さん懸命に生きていますか?今死んだら悔いは残りませんか?私は今死んだら悔いが残ります。まだ何も成し遂げていないからです。会社を経営する皆さんは息つく暇はあまりないでしょうが、宿命と思って悔いのないように経営する以外ないですよね。バファローコンサルティングはそんな皆さんのそばに寄り添い、ショールームコンサルティングという手段で貴社の発展に貢献していきます。私にとってクライアントの発展が一番の楽しみです。私のコンサルティングで貴社の売上・利益が向上したらこんなにうれしいことはありません。さあ、ご一緒に頑張っていきましょう。